2018年2月5日月曜日

最新の緑内障治療


先日、緑内障の最先端の治療に関するあるセミナーに参加してきました。

その場で、話題になっていたのが、最新の手術法に関してです。

こちらは、現在当院でもすでに行っているものですが、この場でご紹介させて頂きます。

緑内障の治療の目的は、今も昔も眼圧をさげること!これがすべての目標となります。

近年は降圧点眼薬の研究開発が進み、点眼薬のバリエーションが増えていることから、点眼をいかに組み合わせて眼圧を下げるかというのが眼科医の腕の見せ所となっています。

 ですが、時に点眼加療のみでは降圧が不十分で緑内障の悪化をおさえられない場合は、外科的処置が必要となってきます。その役割は、房水という眼圧を規定する眼内で生成される水を眼内から眼外へ排出促進する目的で行われます。近年、従来のものと比べより眼に負担のかからない新しい緑内障手術が広まってきています。

 それらはMIGS(Minimum Invasive Glaucoma Surgery)と呼ばれています。日本語で直訳すれば低侵襲緑内障手術と言えます。MIGSには様々ありますが、新しく開発された器具やシャントを使用して行う手術のことです。 ここで当院で行っている二つの手術方法についてご紹介します。

 Kahook DUAL BLADE を用いたab interno trabeculotomy

これは、NEW WORLD MEDICAL社のKahook DUAL BLADEという角膜上の小さな傷口から操作が行える特殊な器具で、線維柱帯(房水を排水するための眼内から眼外への出口ともいえる部位)を正確に帯状に切除することで房水の排水を促進します。
 

           茶色が線維柱帯です。



『iStent (Glaukos社)

 
こちらは白内障手術と併用して行う緑内障手術となっています。
ステントというチタン製の管を用いて房水流出を妨げている線維柱帯という組織とその先のシュレム管という管をバイパスしてつなげるデバイスです。直径1㎜程度しかない小さな小さな管です。
 
 
 


指先の黒い点眼がiStentです。
すごく小さな管です。







線維柱帯にiStentが挿入された模式図です




            このような形をしています





上記いずれの方法も、小さな切開創から低侵襲で行うことができる、負担の少ない安全性の高い処置です。眼圧下降効果は中等度ではありますが、従来の緑内障手術に移行する前段階の処置として有用であると考えられ、今後より広まって普及してくるものと言えます。

当院でも薬剤療法だけでは抑えられない症例でご紹介させて頂いております。
 
 
 
 

2018年1月16日火曜日

2017年度の手術実績

昨年度2017年の1月から12月での手術件数を集計しましたので掲載させて頂きます。

白内障手術        901件  
網膜硝子体手術      143件
緑内障手術        11件
外眼部手術        88件
(翼状片、眼瞼下垂、眼瞼内反症、霰粒腫など)
網膜光凝固・硝子体注射  366件
(レーザー治療) 

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。