2014年4月9日水曜日

国際眼科学会(WOC)

 去る2014年4月2日から6日にかけて東京(会場は東京国際フォーラムと帝国ホテル)にて第34回国際眼科学会(World Ophthalmology Congress:WOC)ならびに第29回アジア太平洋眼科学会(Asia Pacific Academy of Ophthalmology:APAO)および第118回日本眼科学会総会が併催されました。中でも、国際眼科学会が日本で開催されるのは36年ぶり2回目(前回は1978年 京都)でして、この記念すべき学会の総会長を筑波大学在職中の恩師であります筑波大眼科教授の大鹿哲郎先生が務められたこともあり、お休みを頂き連日参加して参りました。
 オープニングセレモニーでは、皇太子殿下も参列されており、海外からも多くの先生方が出席されていました。合計2万人近くの参加者がいたそうです。
 学会開催中は、英語での講演と日本語での講演がありましたが、日本人の先生方も英語で活発にご講演をされていました。私も英語講演の聴講をしましたが、外国人の先生の発表となると、ついていくのは至難でした。
 内容的に興味深かったのは、昨今話題のiPS細胞による、網膜疾患の治療や角膜再生医療のお話でした。すぐに臨床応用可能とまではいかないものの、医療の現場で活用できる日が着実に近づいてきていることを、多くの先生方の講演から感じることができました。今からとても楽しみです。
  会場では、海外メーカーの最新の機械(検査や手術)が展示されていて、実際に手に触れることができたり、シンガポールとインドから来日されている先生とたまたまお話する機会もありました。それぞれ国の医療事情や研究されているお仕事のお話をお聞きすることができ、ちょっとした国際交流の場となりました。とても有意義な5日間でした。